神の愛とサタンの愛
神様の愛は、どこまでも相手のために生きる愛です。相手のために生きる、与える愛です。その人の中に神様の息子、娘としての価値を見いだし、その人を永遠に生かし、幸せにして神様の理想を実現しようとします。
相手から奪う、あるいは報酬を要求する愛ではありません。与えても与えても、それでももっと与えたいと願う、これが本来の愛の世界です。
「愛は寛容であり、愛は情深い。また、ねたむことをしない。愛は高ぶらない、誇らない。不作法をしない、自分の利益を求めない、いらだたない、恨みをいだかない。不義を喜ばないで真理を喜ぶ。そして、すべてを忍び、すべてを信じ、すべてを望み、すべてを耐える。愛はいつまでも絶えることがない」(コリントⅠ 13・4~8)
一方、サタンの愛は目的性、方向性の狂った愛です。本然の世界を完全に転覆させた愛です。自分が好きだからといって近づき、やがて嫌になれば離れていく、独りよがりで自分中心の愛です。
好きだと思っても、相手の嫌いなところを見つけたら、受け入れられなくなるのです。
たとえ相手に非があったとしても、それでも相手を受け止め、一つになる努力をしていくことが、愛することです。歪んでいても、不足でも、受け入れていくことが真の愛です。
『祝福家庭』85号(2017年夏季号) 70~79ページより